
長浜の町屋遺産
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会津屋(南伊部町)
長浜南伊部町(八軒町、はちけんまち)の蠟燭屋で、家屋は明治5年(1872)の大火で罹災した後に建てられたと伝える。もともと西向きの店構えだったが、西日が商品に当たるとの理由で、年代不明ながら北向きの店に変えた。十人衆の今村重兵衛家の別れ屋で、元禄3年(1690)の創業と伝える長浜きっての旧家。家名は嘉左衛門で、元禄8年(1695)の『大洞弁才天祠堂金寄進帳』に「笹屋 加左衛門」として登場する。明治5年の『長浜町印鑑録』にも「嘉左衛門」とある。商標は「一」に「▽」の「いちうろこ」。
所有:個人


