長浜の産業・近代化遺産
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第一小学校跡と開知学校

長浜小学校の前身である「小学校」は、明治4年(1871)9月8日に西本町の下村藤右衛門宅を本校とし、5つの元寺子屋を分校として開校した。近江国内最初の「小学校」だったので、後に「第一小学校」と呼ばれた。明治7年(1874)には、神戸町に擬洋風3階建ての新校舎(八角塔屋付の擬洋風建築。外装モルタル塗,腰石積,隅石付。正面入口とその上部に列柱式開口部を構え,壁面に上げ下げ窓と花形レリーフを均等に配す)が建築され、本校機能は移設された。跡地は、財団法人「下郷共済会」の図書館等が建つ敷地内であったが、平成になり、滋賀銀行となった。神戸町校舎は、昭和11年(1936)に「第一小学校」跡東に移設され,近年改修され,店舗等として活用されている。国登録文化財。

所有:滋賀銀行・個人