長浜の町屋遺産
令和5年度選定

BIWAKO PICNIC BASE

旧上呉服町に所在。北大路魯山人のパトロンだった河路豊吉氏(紙屋と伝える、屋号「紙平」、古美術も扱うか)の邸宅跡である。昭和8 年(1933)に豊吉が死去するまでは、魯山人の「淡海老舗」の扁額が店先にかかっていた。その後、東耳鼻咽喉科医院となったが、現在は「長浜まちづくり株式会社」が運営する共同オフィスに改装されている。
フリーラウンジやミーティングスタジオなどを備え、さまざまな人の交流の場となることを目指している。主屋の建築年代は不明だが、背後にある2つの蔵は、南が安政3 年(1856)、北が明治37 年(1904)の建築。いずれも蔵主として河路豊吉の名前が棟木や棟札に記される。
所有:長浜まちづくり株式会社