長浜の産業・近代化遺産
令和5年度選定

曳山博物館の浜仏壇

長浜は仏壇の産地として知られるが、それを産業化したのは曳山の製作者として知られる藤岡和泉である。浜仏壇には「和泉壇」の名も残る。藤岡製の仏壇は、八棟造り・白木彫刻・洗練された建築意匠などに特徴があり、伝統ある湖北地域の民家のほとんどに伝存する。
その初期の作品は延宝8年(1680)の長浜市新居町個人蔵、貞享2年(1685)の米原市多和田個人旧蔵などが知られるが、いずれも長浜市へ寄託・寄贈され曳山博物館に展示されている。
所有:個人・長浜市曳山博物館