選定の目的

長浜は天正2 年(1574)以来、後に天下人となる羽柴(豊臣)秀吉が開いた城下町です。その後、江戸時代は在郷町(商人町)として発展しますが、この長浜町の歴史は町の隅々に多くの痕跡を残してきました。
そこで、長浜市民が改めて町の長所や「美」を見つめ直し、近世城下町としての長浜を伝承するため、自ら町の発展の跡を「長浜城下町遺産」と名づけ、毎年選定する制度を創設します。今後、この「長浜城下町遺産」の魅力を内外に発信し、その活用を図り、新たな長浜の「まちづくり」の糸口とします。

選定の方法

長浜城下町遺産のストーリーに適合した遺産を、長浜市長が委員長、長浜商工会議所会頭と長浜観光協会長が副委員長をつとめる「長浜城下町遺産」選定委員会によって毎年10〜11ヶ所選定します。この他、委員会は長浜城下町まちづくり勉強会、長浜市、長浜商工会議所、(公社)長浜観光協会、(一社)長浜青年会議所、近世城下町ふるさとまつり運営委員会、長浜地区地域づくり連合会、(株)黒壁、長浜まちづくり(株)、NPO 法人 まちづくり役場、長浜商店街連盟の各団体から選定委員を出して頂きます。
今年度は11月29日(水)に、選定委員会を開催し、11ヶ所を選定する計画ですが、その前に多くの方々のご意見を聞きたいと思います。あなたも、このホームページに上げた26ヶ所の候補の中から、11ヶ所の「長浜城下町遺産」を選んでください。11月29日の選定委員会において参考資料とさせていただきます。

選定の条件

こんな点を基準に選んでください。

①長浜城下町の範囲(江戸時代の旧52 町=ほぼ曳山組の範囲)か長浜城内(豊公園・JR長浜駅・殿町周辺)・長浜八幡宮、及び門前町にあるもの。
②50 年前からあるもの、あるいは50 年前の状況を説明するもの。
③現在も存在し、町の景観のひとつとなっているもの。
④これまで遺産としてあまり注目されていなかったもの。
⑤誰でも、いつでも、たやすく見学できるもの。
⑥今後、活用が図れる可能性が高いもの。
⑦ストーリー(物語)を持って語ることができるもの。

選定の内容

近世城下町長浜やその「美」を後世に伝えることができる遺産を、以下の分野から11ヶ所選定してください。あと2年間は、毎年選定していきますので、候補も随時更新して増やして行く予定です。今回の候補にはないが、来年以降に候補にした遺産があれば、是非具体名を教えてください。

①長浜の秀吉遺産
長浜城主だった秀吉に直接触れられる「美」の遺産
今年度 2ヶ所
②長浜の町屋遺産
城下町から発展した江戸時代・近代における長浜町の代表的町屋の「美」
今年度 3ヶ所
③長浜の景観遺産
江戸時代から近代に至って形成された長浜の残したい景観の「美」
今年度 5ヶ所
④長浜の産業・近代化遺産
江戸時代以来、長浜の経済を支えてきた産業・近代化遺産の「美」
今年度 1ヶ所