長浜は天正2年(1574)以来、後に天下人となる羽柴(豊臣)秀吉が開いた城下町である。その後、江戸時代は在郷町(商人町)として発展するが、この長浜町の歴史は、町の隅々に多くの痕跡を残してきた。そこでこの度、長浜市民が改めて町の長所・その「美」を見つめ直し、近世城下町としての長浜を伝承するため、自ら町の発展の跡を「長浜城下町遺産と名づけ、毎年選定する制度を創設する。今後、この「長浜城下町遺産」の魅力を内外に発信することで、その活用を図り新たな長浜のまちづくりの端緒としたい。
なお、本事業は「長浜城下町まちづくり勉強会」が、平成29年度から令和2年度の4年間にわたって、長浜城下町をテーマに文化庁へ「日本遺産」の認定申請(認定はならず)を行なってきた取り組みを引き継ぐものである。